アパートやマンションの賃貸物件に住んでいる方で防犯対策を検討中の方も多いと思います。
物騒のニュースを見ると、何かしら対策をしないと…と思っても何をしていいのか、そもそも賃貸物件でも防犯対策ができるのわからないことばかりですよね。
今回はマンションは空き巣の被害に合いやすいのか、賃貸物件でもできる防犯対策は何かについてご紹介します。
マンションやアパートは安全なのか?
警察庁が公開している「住まいる防犯110番」によると、令和4年の「侵入窃盗発生場所別認知件数」は一戸建て住宅が最も多く33%、マンションなどの共同住宅(3階建以下)が7.8%、共同住宅(4階建以上)が4.3%と全体の約12%を占めています。

1戸建てに比べると被害の割合は少ないですが、マンションなどの共同住宅でも決して油断できないことが分かります。
空き巣が嫌がるマンションとは?

まず空き巣が嫌がるマンションの特徴をご紹介します。
自分が今住んでいるところはどうなのか、確認しながら見ていきましょう!
- 防犯カメラの設置
- 集合キー式以外のオートロック付き
- 玄関の鍵がディンプルキーなど防犯性能の高い鍵
- モニター付きインターホン
- 管理人など24時間人がいる
- 大通りに面している・人通りが多い
- 家の目の前に身を隠せる施設がない
防犯カメラの設置

マンションに防犯カメラの設置されている場合、映像が残るリスクがあるため、犯行を躊躇させる要因となります。
エントランスのみでなく、エレベーター内、集合ポスト、駐車場 駐輪場、ゴミ置き場、外階段にもあると、よりセキュリティの高いマンションと言えます。
集合キー式以外のオートロック付き
エントランスにはオートロック付きがおすすめです。
部外者の侵入を一定程度抑制することが出来ます。しかし、絶対に安全というわけではありません。
集合キー式は個別の玄関キーと同じ鍵を使ってオートロックを開錠するので複製が作りやすく、暗証番号式も入力番号を見られると簡単に侵入できてしまいます。
セキュリティの面からはカードキー式や指紋認証式や顔認証式のエントランスが鍵の複製が難しく、侵入しづらいのでおすすめです。
一方、オートロック付きのマンションの場合、一度侵入してしまえば、怪しまれることなく、どこの部屋にも行けてしまうため、後ほど紹介する防犯対策をきちんとする必要があります。
玄関の鍵がディンプルキーなど防犯性能の高い鍵

昔はディスクシリンダーキーが玄関の鍵として一般的で、ピッキングと言われる、鍵穴に専用の器具を入れてこじ開ける手口が主流でした。現在は、ディンプルキーと言われる防犯性能の高い鍵が玄関などに使われるようになってきています。
ディンプルキーはピッキングに時間を要するため、空き巣も侵入を躊躇する要因となり、セキュリティの高いマンションと言えます。
モニター付きインターホン
モニター付きインターホンが設置してある場合、訪問者を確かめることができます。
不審者だと思ったら絶対にドアを開けずに、警察に連絡することが大事です。
仕方なく開けなくてはならない場合は、チェーンロックをして応対しましょう。
管理人など24時間人がいる
管理人など人が24時間常駐しているマンションは不審者の侵入を未然に防ぐことができる上に、常に人の目があり、空き巣に狙われにくくなります。
しかし残念ながら賃貸マンションで24時間管理人がいる物件は少なくいのが現状です。
警備会社と提携して24時間セキュリティサービスをしているマンションもありますので、マンションを選ぶ際の検討材料としておすすめします。
大通りに面している・人通りが多い
空き巣は人の目に触れることを嫌います。大通りや人通りが多い場所は、人目につくリスクがある為、犯罪抑制に繋がります。
しかし、人通りの多い道路に面しているマンションでも、窓やベランダなどが死角になる場合は、侵入sれる危険性は高くなりますので、自分の住んでいる部屋がどうかしっかりと確認しておきましょう。
家の目の前に身を隠せる施設がない
先ほども述べたように、空き巣は人の目に着くことを嫌います。
建物で窓やベランダが死角になる可能性や、目の前に公園や駅や商業施設などがあれば、身を隠しやすく、人混み身に紛れてしまいます。
見渡しがよく、適度に人通りの多い場所が防犯上はいいと場所と言えます。
マンション・集合住宅の防犯対策
先ほどは空き巣に嫌われるマンションの特徴について説明してきました。
しかし、必ず空き巣の被害に合わないということではありません。
空き巣は様々手口を用いて侵入を試みます。その為、さらなる防犯対策を施すことが空き巣の被害に遭わないためには重要なのです。


こちらは、警視庁が発表している空き巣の侵入経路の統計データです。3階建以下の場合、表出入口47.3%、窓40.7%と表出入口からの侵入が約7%高くなっています。
一方、4階建以上の場合は、表出入口が60.7%、窓が24.5%と表出入口からの侵入が高い割合を占めています。
低層階の部屋ほど窓、玄関両方から侵入されるリスクが高く、高層階になるほど、玄関からの侵入リスクが高くなると言えます。

次に、この図は泥棒が侵入を諦めた時間をグラフにしたものです。このグラフから5分かかると7割近くの泥棒が侵入を諦めていることがわかります。10分以上時間がかかるとほとんどの諦めています。つまり「いかに侵入に時間をかけさせるか」が侵入対策の鍵となるということです。


このグラフは侵入手口の割合をしめしたものです。どちらも「無締まり」つまり鍵のかかっていないところからの侵入が1番多いです。
3階建以下の場合は、2番目にガラス破りとなっており、4階建以上の場合、2番目が合鍵多いという統計データがあります。
ガラス破りについてはこちらで詳しくまとめてますので併せてご覧ください。
それでは、窓・扉にできる防犯対策について見ていきましょう!
窓・ベランダに出来る防犯対策
空き巣はどんな窓から侵入するのでしょうか?
- 雨戸やシャッターがない窓
- 窓に鍵が1つしかない
- 外から見えにくい窓
雨戸やシャッターを付けるのは難しいので、賃貸でもできる防犯対策をご紹介します。
防犯ガラス、防犯フィルム
侵入者は窓ガラスを割り、クレセント錠を開けて侵入してきます。
そのクレセント錠付近に防犯フィルムを貼ることによって、ガラス破りを防止できます。
但し、フィルムによってはマンションの退去時に剥がしにくいものもありますので、注意が必要です。
補助ロック・補助錠
サッシ窓に締め付けるだけで簡単に設置できるサッシ用補助ロックです。
二重施錠で防犯を強化することが出来ます。
少し開けた状態でもロック可能ですので、トイレやお風呂など換気のために開けておきたい方などにもお勧めです!
窓付近に設置し、空き巣に人がいると思わせることで侵入しにくくする効果があります。
防犯センサー
賃貸では大きな工事を行うことができないので、後付けや取り外しができる防犯グッズがおすすめです。
貼るだけで簡単に設置することができ、窓の開放やガラスの破壊・衝撃を検知すると大音量のアラームが鳴動します。
誤作動の少ない高性能検知システムが搭載されています。
見通しを良くする
植木や物を置いてあるベランダは侵入者が隠れやすくなり、窓を破るなどの行為をしやすくなってしまいます。
通りからベランダの見通しを良くすることは、人の目につきやすくなり、侵入の抑制に繋がります。
物置スペースとしてベランダを利用している方は、荷物を収納ボックスにまとめるなどして、犯人の身を隠すようなエリアを作らないようにしましょう。
ベランダに防犯砂利を敷く
防犯砂利とは、踏むと大きな戸が出る石のことです。この防犯砂利をベランダに敷くことによりベランダから窓を使って侵入者がいた場合、音で気づくことが出来ます。
防犯砂利についてはこちらでもまとめてますので併せてご覧ください。
玄関の防犯対策
- 防犯性能の低い鍵が付いている
- 玄関が暗い・門灯が付いていない
- ドアポストから室内が見える
- 鍵をかける習慣がない
そもそも鍵をかけていない玄関からの
まずは常に施錠をすることを心がけましょう。
サムターンカバー
最も簡単な方法がこちらです。サムターンに直接工具が触れられないようにカバーを取り付けるものです。
サムターン回しに対する侵入対策に効果的です。
サムターン回しについてはこちらでまとめてますのでご覧ください。
針金や工具を差し込んでサムターン回しをする手口に有効で、内側からは普段通りサムターンの使用が可能です。
値段も比較的安価で導入しやすいのでお勧めです。
スマートロック
スマートロックとスマートフォン等を利用して、鍵を使わずに施錠・解錠ができる便利なシステムです。
鍵の開け閉めだけでなく、外出先から鍵が施錠されているかどうかをスマホ上で確認したり、遠隔での鍵の操作が出来ます。
最近ではスマホ以外にもスマートウォッチやカードキーなど色々な端末で施錠ができるので、自分の生活スタイルや持ち物に合わせて鍵のタイプを選べることが出来ます。
上記はキャンディハウスが発売しているセサミ5というスマートロックです。
- 取り付けが簡単 両面テープで貼り付けで設置が簡単。賃貸でも工事不要で取付け・取り外し可能。
- 多彩な開錠方法 アプリ、ウィジェット、Apple watch, 物理キーでの開錠が可能。さらにwifiを接続することで音声操作や遠隔操作がも能に。セサミタッチやセサミタッチプロを併用すれば指紋認証、Suica等のICカード、暗証番号での開錠も。
- オートロック3秒から1時間の間でオートロックの指定が可能。鍵の閉め忘れ防止対策に。
- 合鍵シェアQRコードを使用して合鍵をシェアすることが可能です。物理的に鍵を渡すことなく、合鍵をシェアできます。
上記のような特徴があり、セサミ5をつけるだけで玄関をオートロックにすることが出来、防犯性能が向上します。賃貸にも設置可能な点は嬉しいポイントです。
補助錠・補助ロック
サムターン回しをされても、別の鍵もセットしておけば2段階で防犯できるという対策です。
泥棒は侵入に時間をかけることを嫌います。仮に1つ目の鍵を破られたとしても、2つ目の鍵がある場合、さらに侵入に時間を掛けさせることができるため、防犯対策に効果的です。
玄関ドアの防犯対策④センサーライト
人や物の動きを検知した時に自動的に点灯するセンサーライトを導入することで、侵入者への威嚇効果があり、犯罪の抑制が期待できます。電源不要でマグネットで取り付け可能なセンサーライトもあるので賃貸の方でも取り付け可能です。
「マンション1階」の防犯対策
ここまで、玄関・窓にできる防犯対策を紹介してきました。
ここからはマンションの1階についての防犯対策を紹介していきます。1階にお部屋がある場合、他の階に比べて高さの手間が無いため、一戸建てのように空き巣に狙われやすくなります。さらなる防犯対策が必要です。
- 人通りが少ない
- ベランダが公園や商業施設に面している
- 足場になる植栽や置物がある
- 高い塀があって外から様子が見えない
- 街灯が少ない
- 専用庭が裏手にありベランダにつながっている
こちらで詳しくまとめてますので併せてご覧ください。
窓・ベランダ対策
見通し良くすることが効果的なので、植木や物をなるべく置かないようにしましょう。
窓が強化ガラス、補助キーや防犯フィルムを施してあれば躊躇する場合が多くなります。
ベランダに防犯砂利を敷くのも効果的です。
防犯砂利は上を歩くと80dB(走行中の電車内と同じ音量)が鳴るので、周りにバレやすく、空き巣を退けやすいです。
防犯砂利についてはこちらで詳しくまとめてます。
ベランダ・窓の近くに足場になるものを置かない
1階の場合ベランダの窓からの侵入が多いので、ベランダへの足場になるものを置かないようにしましょう。
夜間も明るく
まわりが暗い場所は、空き巣が行動しやすくなります。
センサーライトを付けると空き巣の行動範囲意を狭め、犯行をやめるキッカケになります。
夕方には早めに玄関の外灯、リビングの照明をつけましょう。
外に洗濯物を干さない
夜まで外出するときには、外に洗濯物を干さないようにしましょう。
洗濯物が干しっぱなしだと留守なのが分かってしまいます。
また、女性の一人暮らしの場合には洗濯物は室内で干すようにしましょう。
ホームセキュリティの導入を!
マンションのような集合住宅にお住まいの方でもホームセキュリティは導入可能です。
ホームセキュリティを導入すると、窓扉の閉め忘れや、侵入者がいた場合の覚知、防犯カメラでの監視など様々なサービスを提供しています。また万が一の時には駆けつけてくれるサービスもあるので、安心感が違います。
どんなホームセキュリティがあるのか?そもそもホームセキュリティとはなんなのか?
そんな方はこちらの記事も併せてご覧ください。
またセキュリティ会社への相談やお見積もりは無料なので、一度資料請求をしてどんなサービスがあるのか見てみることをおすすめします。
セコムへの資料請求はこちら!ホームセキュリティに関する記事はこちらになります。併せご覧ください。
まとめ
今回はマンションや賃貸物件でも出来るセキュリティ対策や防犯グッズをご紹介しました。
空き巣の対策としては
これが重要となります。
手軽にできる防犯対策もありますのでまずは簡単なものから始めていきましょう!