空き巣対策とし防犯砂利を検討している人もいるのではないでしょうか?
しかし、「防犯砂利はうるさいし、デメリットも多いからやめておいた方がいい」という意見もありますが、実際のところどうなのでしょうか? ここでは、防犯砂利のメリット・デメリット や種類、選び方のポイントについて解説します。
おうちの防犯対策についてはこちらでもまとめてますので、合わせてご覧ください。
防犯砂利とは?普通の砂利との違い
防犯砂利とは一般的な砂利と比べて、その上を歩く際に大きな音が鳴るものです。
より厳密にいうと、人が踏んだ時に70dB(デシベル)以上の音を出すように作られたものを防犯砂利と呼んでいます。
70dBが具体期的にどのくらいの大きさなのでしょうか?下の図をご覧ください。
騒音の大きさ | 大きさの具体例 |
---|---|
20dB | 木の葉の触れ合う音 |
30dB | 鉛筆での執筆音 |
40dB | 図書館内 |
50dB | 家庭用エアコンの室外機 |
60dB | 普通の会話 デパート店内 |
70dB | セミの鳴き声 高速走行中の自動車内 |
80dB | パチンコ店内 走行中の電車内 |
90dB | カラオケ音 犬の鳴き声 |
100dB | 電車が通る時のガード下 地下鉄の構内 |
70dBとは、セミの鳴き声と同じくらいの大きさになります。セミの鳴き声って結構うるさいですよね。。
この音を出すことができるのが、防犯砂利となります。人が侵入してきたらすぐに気づきますね。
防犯砂利のメリット・デメリット
次に防犯砂利のメリット・デメリットについて解説します。
防犯砂利のメリット
防犯効果がある
なんといっても、最大のメリットは防犯対策になることです。「軽く踏むだけでもセミの鳴き声レベルの音がする」というのは、侵入者がいた場合、住人はもちろん、ご近所の方や通りがかりの人に気づかれる可能性もあるので、空き巣は侵入を躊躇するでしょう。また仮に侵入してきた場合も、音で気づくことが出来るので、対応を取ることが出来ます。
防草効果がある
防犯砂利を地面の上に敷くと雑草が生えにくくなり、除草の手間を削減してくれます。防犯砂利だけでも一定の効果がありますが、防草シートと組み合わせることで、より本格的な雑草対策を取ることが出来ます。
靴底が汚れにくい
水溜まりや泥はね防止になるので、雨の日に靴が汚れにくくなります。雨が降って土がぬかるんでいる状態でも、防犯砂利が敷いてある場所は比較的安心して歩くことができます。また、風の強い日の土埃を防止する効果も期待できます。
普通の砂利に比べて軽い
防犯砂利は軽量素材を使っているものが多く、普通の砂利に比べて軽いのが特徴です。力のない方でも、敷設が比較的容易な点は嬉しいところです。
デザインが豊富
防犯砂利の素材はさまざまで、カラーバリエーションや粒の大きさも豊富に用意されています。そのため、エクステリアとして使い、お庭のデザイン性を向上させられるのが魅力です。玄関先や庭など家の雰囲気に合わせて好みの砂利を敷いて、おしゃれを楽しむことも可能です。
防犯砂利のデメリット
怪我をする心配がある
防犯砂利は土よりも固く、上で転んだ場合に怪我をするリスクが高くなります。砂利が砕けて鋭利になっている場合がありますので、転倒した時に怪我をすることがありますので注意が必要です。
大きな音で近所迷惑
大きな音が特徴の防犯砂利ですが、それが近所迷惑になってしまうこともあります。住宅が密集してい所では特に注意が必要です。人が頻繁に通るところは別の防犯砂利は控えて、別の防犯対策を講じるなど考えなくてはなりません。
砕けやすく粉塵になる可能性も
防犯砂利は気軽に敷けますが、軽い素材は踏んでいるうちに粉々になりやすいです。細かくなれば音が鳴りにくくなることもあります。また、暴風によって飛ばされたり、豪雨で流されたりする可能性もあるので、砂利の種類をよく考えて敷くようにしましょう。
掃除に手間がかかる
防犯砂利が敷いてある場所は、掃き掃除に手間がかかる場合があります。砂利の間に落ち葉やゴミなどが挟まってしまうと掃除が大変です。
処理や処分が面倒くさい
防犯砂利は、普通のゴミとして処分することが出来ません。処分の方法は各自治体のホームページなどで、確認して処分する必要があります。
防犯砂利の種類と特徴
防犯砂利はいろいろな種類があり、素材によって特徴が異なります。
素材ごとのメリットや注意点を見ていきましょう。
ガラス製
ガラス製の砂利は、主に廃ガラスを高温で溶かして発泡させて作られており、ガラスといっても見た目は軽石のようで、透明ではありません。粒の中に多くの空気を含んでいるため、軽く大きい音が鳴るのが特徴です。大きな音が出るので人の侵入に気が付きやすいです。また。多孔質なので水をよく通し、価格も比較的安価など使い勝手がよく、防犯砂利の中では最も一般的です。しかし、素材の性質上割れやすいので、転んだ際に怪我してしまうというリスクもあります。
- 値段が安い
- 軽くて扱いやすい
- 大きな音で防犯効果がある
- 粉々になりやすく定期的に砂利の交換や追加が必要
- 転倒時の怪我のリスク
セラミック製
セラミックとは陶器や磁器のことです。セラミック製の防犯砂利は、ガラス製と比べて音が非常に大きくので防犯効果も高いです。また、頑丈で重量もあるため風雨で流されにくいので、メンテナンスが少なく長く使うことが出来ます。ただし、他の素材に比べて値段が高いのが欠点です。敷地全体に敷き詰めるとかなりの費用がかかる可能性があります。
- 音が大きく防犯効果が高い
- 頑丈で長持ち
- 値段が高い
- 重量があり扱いにくい
天然石や溶岩や瓦
瓦の廃材や溶岩など天然の石から作られた防犯砂利です。頑丈で水に対する耐久性に優れており、大雨で流されるというリスクも低い大きな特徴です。カラーバリエーションが豊富で、庭のイメージに合わせた砂利選びできます。価格は比較的高めな上に、音が小さいので注意が必要です。
- バリエーションが豊富
- 頑丈で耐久性がある
- 値段が高め
- 重量があり扱いにくい
- 音が小さい
防犯砂利を敷く時の5つのポイント
人目につかない場所に敷く
防犯砂利は死角になりやすく、人目につかない場所に敷くと効果的です。空き巣は人目につかないところから侵入してくることが多いです。また、近年は盗撮目的で浴室やトイレの窓に近づく不審者もいます。家に周囲を確認して敷く場所を考えましょう!
- 家の裏側
- 勝手口
- 隣家との境界線
- 浴室やトイレの側
- 塀で外から死角になる場所
音の大きさを確認しておく!
防犯砂利の購入を検討する時は、どの程度の大きさの音が出るのかも確認しておきましょう。防犯対策として使う場合は、70dB以上の音が出る防犯砂利を選ぶようにしましましょう。
敷く場所に合わせて選ぶ
防犯砂利はその材質の特性から、音の大きさや、さまざまな形状と大きさがあります。玄関回りは丸みのあるもの、家の裏側は鋭利で大きい音の出るものなど、敷く場所に合わせて選ぶようにしましょう。
デザインで選ぶ
防犯砂利は白や黒、ブラウン系、グレー系など、さまざまな色があります。庭や玄関周りのデザインに合わせて選ぶのも大切です。
まとめ
防犯砂利は種類や素材によって特徴やデメリットが異なります。
ご自分の家に合わせて適切な防犯砂利を選ぶようにしましょう。
また、一戸建ての庭だけでなく、マンションや集合住宅のベランダの防犯にも有効ですので、検討してみてください!!
自分で防犯砂利を敷くのは難しそうという方は業者に依頼するのも手です。
「砂利110番」を使えば庭や駐車場の砂利敷き業者に依頼できます。
詳しくはこちらでもまとめてますので合わせてご覧ください。
\お問い合わせはこちら/