今回は空き巣がどのような手口で窓から侵入するのか解説したいと思います。空き巣の手口を知ることで、どんなん対策をすればいいのかが分かります。
それでは早速見ていきましょう!
こちらも併せてご覧ください。
窓の防犯対策は重要!
「窓」の防犯対策で空き巣の侵入を防ぐ
一戸建て住宅では、マンションやアパートに比べ侵入口や死角が多くなり、侵入しやすくなります。
そのため場所ごとの防犯対策が必要不可欠です。下の図は警視庁が発表している、一戸建て住宅への侵入ルートの内訳です。
窓が53.5%、表出入口が21.3%、その他出入口15.4%で、その大半を窓からのとなっています。つまり、「窓」の防犯対策が泥棒の侵入を防ぐ上で重要になってくるということです。窓の防犯対策を徹底すれば約5割の空き巣を撃退できるので、防犯対策を強化していきましょう!
狙われやすい窓の特徴
- 無施錠の窓
- 雨戸やシャッターが付いていない窓
- ベランダ・足場のある窓
- 見通しが悪い場所にある窓
- 割れやすいガラスの窓
- 防犯対策のしていない窓
空き巣は短時間で開けること出来、人に見つからない場所にある窓から侵入を試みます。
鍵がかかっていない窓というのは言うまでもありませんが、簡単に侵入されてしまいます。玄関の鍵はきちんと締めるけど、窓の鍵は掛けないと言う方は、窓の鍵もきちんと締めるようにしましょう。
窓だけよりも、シャッターや面格子、雨戸などがついている場所は侵入に侵入の妨げになるものがあるので、ターゲットにされる可能性を下げることが出来ます。
また死角になる場所や人目に付きにくい窓、足場のある窓は狙われやすくなります、そういった窓には防犯対策が必要不可欠です。
窓から侵入する手口
次に空き巣がどのような手口で窓から侵入するのか見ていきましょう。
住居の形態に関わらず、侵入窃盗の侵入手段の第1位は無締りです。
一戸建住宅は51.2%、共同住宅(3階建以下)は51.5%と半数以上が無締まりからの侵入となっています。
つまり、きちんと戸締りをしていれば、侵入窃盗の被害を未然に防ぐことが出来たということです。ちょっと家を空けるだけの場合でも、鍵を閉める癖をつけることが大切です。
そして、第2位が「ガラス破り」による侵入です。
ガラス破りの手法として、以下のパターンが挙げられます。
- 三角割り
- 焼切り
- 打ち破り
三角割り
三角割りとは窓ガラスとサッシの間のゴム部分にドライバーを差し込んで窓を割る方法です。クレセント錠(三日月型の鍵)上下のガラスとサッシの間を数カ所こじるだけで、防犯対策のない普通の窓ガラスなら10秒程度で割られてしまいます。バールやトンカチで破壊するより大きな音が立たないので、日本の侵入盗の手口ではもっとも代表的な方法です。
焼切り・焼き破り
焼き破りとはバーナーの熱を窓ガラスにあて、もろくなった部分に穴をあける方法です。急激な温度変化に弱いガラスの性質を利用して、冷却スプレーで冷やした後にバーナーを噴射することで、さらに短時間(10秒ほど)で破壊できます。破壊音が静かでトーチバーナーなど一般的な機器を用いて実行できることなどから、最近増えてきている方法です。
ガラス破り③打ち破り
打ち破りとは窓ガラスに物を投げつけたり、バールなどを打ち付けたりすることで窓ガラスを破壊する方法です。短時間で壊せますが大きな音が発生してしまうため、周囲の騒音が激しい線路付近や工業地域などでよく用いられます。
窓の防犯対策で空き巣被害から家を守る
窓の防犯対策では何をすればいいのでしょうか?
これまでの話から、「鍵をきちんと締める」が重要ということが分かりました。
鍵を締める以外にできる窓の防犯対策として、いくつかご紹介します。
窓の防犯対策として、一番重要なことは、「いかに侵入に時間を掛けさせるか」です。
ローコストで手軽にできる対策もあるので、出来ることから始めましょう!
取り付け簡単!ALSOKのマークが侵入をあきらめさせる!!
引戸式のアルミサッシ窓に内側から取り付ける補助錠です。補助錠は、ガラス破りをする際に、犯行を長引かせる効果があります。
ガラス面に直接粘着シールで貼付でき、簡単に取り付けることができます。 ロック板が2枚あり、1枚のみ施錠することにより、換気などのために窓を数センチ開けた状態での施錠が可能です。外部からは、補助錠の接着面に印刷された「ALSOKマーク」が見え、犯罪抑止が期待できます。
防犯意識の高さもアピールでき、空き巣の侵入を抑制することが出来ます。
補助錠で2ロック
サッシ窓に締め付けるだけで簡単に設置できるサッシ用補助ロックです。
二重施錠で防犯を強化することが出来ます。
少し開けた状態でもロック可能ですので、トイレやお風呂など換気のために開けておきたい方などにもお勧めです!
窓付近に設置し、空き巣に人がいると思わせることで侵入しにくくする効果があります。
防犯フィルムで窓を守る
侵入者は窓ガラスを割り、クレセント錠を開けて侵入してきます。
そのクレセント錠付近に防犯フィルムを貼ることによって、ガラス破りを防止できます。
- 水溶液(水200ccに対し中性洗剤を1-3滴)を作る
- 貼り付け面(内側)をキレイにする
- 保護フィルムをはがし、水溶液を吹き付ける
- ガラスに貼り付ける
とても簡単に貼り付けできて、防犯に高い効果を発揮します。
窓ガラスを防犯ガラスに変える
窓ガラスを防犯ガラスに変えるという防犯対策もあります。
防犯ガラスにもいろいろな種類がありますがセコムの防犯ガラス(SECOMあんしんプラス)と通常のガラスとの破壊実験の比較となります。
このように、防犯フィルムを貼るだけでもかなりの効果が期待できることが分かります。防犯ガラスの場合は、さらに破壊される可能性が低くなります。
セコムの防犯ガラスについてはこちらから、資料請求できます。面格子を設置
屋外面格子
後付けで面格子を取付けることもお勧めです。
取り外されない限り、窓からの侵入出来ないため、犯罪の抑止効果があります。
しかし取付には工具も人手も必要になり、ひと手間かかるのが難点です。
屋内面格子
浴室・トイレ・洗面所・台所の小窓は、換気のためについ開けっ放しになっていることが多く、侵入窃盗犯の格好の標的です。
室内面格子は浴室・トイレ・洗面所・台所の小窓にも取り付けられ、CPマークが付与された製品なら高い防犯性能を発揮します。
シャッターを設置
シャッターとは窓の外側につけて、外部からの侵入を防ぐものです。
設置することによって、侵入するための時間がかかり、空き巣が侵入を諦める効果があります。
自分での取り付けは難しく、取り付けは業者へ依頼することになり、コストがかかるのが難点です。また、賃貸の場合も取り付けは難しいでしょう。
クレセント錠の防犯を強化
また一般的な窓についている鍵のクレセント錠は、窓ガラスの機密性を上げるのが目的で、防犯の機能はほぼないと言われています。クレセント錠は主に気密性を高める為のものだからです。
強化策としては「鍵付きクレセント錠」「ダイヤル式クレセント錠」などがあります。
賃貸でもできる防犯対策
賃貸では大きな工事を行うことができないので、後付けや取り外しができる防犯グッズがおすすめです。
貼るだけで簡単に設置することができ、窓の開放やガラスの破壊・衝撃を検知すると大音量のアラームが鳴動します。
誤作動の少ない高性能検知システムが搭載されています。
まとめ
今回は空き巣対策として、窓の防犯対策に付いて説明したきました。
普段からの戸締りや、防犯意識が空き巣の被害を未然に防ぐためには大事なことになります。
紹介した防犯対策には、手軽に出来るものもあるため、まずは出来ることから始めてみましょう!