自宅やお店への不法侵入、いたずら対策、職場での不正防止。こどもや高齢者、ペットの見守りなど、監視カメラ・防犯カメラの用途多岐にわたり、その需要は大きく、多くの人が導入を検討しています。
しかし、監視カメラ・防犯カメラの導入にはハードルが低いわけではありません。屋外用や屋内用だけでなく「形・大きさ・機能・値段」など、様々な種類・タイプの防犯カメラがあり、選ぶだけでも苦労することでしょう。
注意点を理解しないまま設置すると、いざというときに効果が発揮できない可能性も。。。そうなると、せっかくの防犯対策も水の泡になりかねません。
今回は、屋内外から家庭用まで防犯カメラの選び方や注意点について、まとめてみましたので、防犯カメ設置の参考にしてみてくださいね。
戸建ての住宅に設置を検討中の方はこちらの合わせてご覧ください。
おすすめのカメラの特徴をご紹介しています。
監視・防犯カメラ設置のメリット
防犯カメラの効果は犯罪抑止のみでなく、証拠映像の保存から家庭内の見守りまで様々なシーンで活躍します。
屋外・屋内にカメラを設置する場合それぞれで期待できる効果を見ていきましょう。
屋外防犯カメラの効果
屋外に設置する防犯カメラは、犯人への威嚇効果、犯罪抑止効果が見込めます。もちろん犯罪が起こった際の証拠映像として、犯人検挙への貢献も期待できます。
窃盗認知件数および手口別構成比のグラフ
令和元年の窃盗認知件数を見ると、
・侵入窃盗:10.9%
・万引き:17.6%
と、侵入と万引きが大きな割合を占めています。その他、空き巣などの不法侵入から、ひったくりや窃盗などの非侵入犯罪まで。とくに侵入窃盗は、事前に下見をした上で、私たちがの目の届かないところ見えないところを狙って犯行に及びます。
そのため、防犯カメラを設置することにより、大きな抑止効果を発揮することができるのではないでしょうか。
平成12年から令和元年までの犯罪推移のグラフ
犯罪推移のグラフを見ると、近年、犯罪の認知件数が減少傾向にあり、さらに検挙率は上昇傾向にあることが見て取れます、もちろん、防犯カメラを設置しただけで完璧な防犯対策ができているとは言えません。しかし、導入することで防犯効果を高められることは、間違いないでしょう。
屋内防犯カメラの効果
屋内に監視カメラを設置することで、万が一自宅に侵入されてしまった場合に、証拠映像として警察へ提出できます。犯人逮捕への、大きな足掛かりとなるでしょう。
とはいえ、まずは未然に抑止できることが最も重要かと思います。それには、屋外防犯カメラとの併用が効果的です。屋外防犯カメラを設置することで、犯罪を抑止させ、万が一のときに、屋内防犯カメラで録画する。そう言った対策ができると安心ですね。
窃盗検挙件数および手口別構成比のグラフ
上図は犯罪の検挙件数となります。
・侵入窃盗:20.5%
・万引き:36.4%
と、認知件数と比べて大きな値となっており、屋外防犯カメラ及び、屋内防犯カメラの映像が検挙材料に役立っていると言えるのではないでしょうか。
また、屋内防犯カメラは、犯罪の証拠映像を残すことだけでなく、こどもやお年寄り、ペットなどの身お守りにも活躍します。
例えば、外出先から自宅内のの子供やお年寄りの状況を、確認したいときも、スマホやPCからリアルタイムで映像が確認や、会話でび状況確認も可能になります。より、近い距離感で、リアルタイムに安全確認できるのはとても魅力的な面でもあります。
このように、屋外防犯カメラや屋内防犯カメラも、多くの効果を期待できるアイテムとなるので、他の防犯対策と合わせて大切な家族の見守りにも役立てると、より安心して過ごせる環境が作れることでしょう。
監視・防犯カメラのデメリット
屋外防犯カメラや屋内防犯カメラには、大きなメリットがある反面、デメリットも存在します。メリットと合わせてデメリットも把握しておくことで、より良い防犯対策ができるようになります。
プライバシーリスク
まず、プライバシーに関するリスクは考慮しておく必要があります。
近年、防犯カメラの性能は飛躍的に伸びています。防犯カメラを設置する上で、高性能なことはメリットですが、高性能がゆえに、必要以上なポイントまで鮮明に写ってしまう可能性も否定できません。
住宅街に設置する際は、防犯カメラの「向き」によっては、近所の人に抵抗を感じさせる可能性も考慮して設置を検討する必要があります。
防犯カメラを設置したがために、ご近所トラブルに発展してしまっては元も子もありません。設置の際は、プライバシーリスクも考慮して、カメラの向き等も気を付けておきましょう。
設置にコストがかかる
防犯カメラの導入にはそれなりのコストがかかります。また、設置場所次第では犯人に壊されるなど、余分な費用が発生する可能性もあります。
もし、防犯カメラを手の届く場所に設置した場合、犯人は録画による証拠を隠滅するために、破壊する可能性も否めません。となると、壊された防犯カメラは新調です。
このように、設置場所によっては余分な費用が掛かってしまう恐れがあるので、防犯カメラを設置するときは、場所にも気を付けるようにしましょう。
もし破壊されてしまった場合、録画映像は保存されていることが多いです。つまり破壊する際にカメラに近付くため、破壊は犯人にとってリスキーな状態と言えます。にも関わらず、なぜか破壊行動に打って出る犯人は少なくないようです。
至近距離で捕らえた映像は鮮明ですので、警察へ提出することで捜査に協力できます。ですが、壊れた防犯カメラは新調しないといけません。
なので、やはり設置時点から対策できるに越したことはないですよね。できれば耐衝撃に強い防犯カメラを設置するなど、事前に検討してみてください。
防犯カメラを自分で設置してみたい!とお考えの方もいるかと思います。
防犯カメラを設置はどんな感じにでするのか、参考にご覧ください。
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監視・防犯カメラの選び方
現在、屋外防犯カメラや屋内防犯カメラには、種類が数多く存在し、設置場所や方法も考慮すると、どのカメラを選べば良いのこか、難しくなってきています。
監視・防犯カメラの選び方とポイントを、それぞれ解説していきますので、参考にしてください。
形状
まずは、防犯カメラの形状です。設置場所や設置目的に合わせて、選ぶことが重要です。
防犯カメラの代表的な形状は主に、ボックス型、バレット型、ドーム型に分かれます。
ボックス型やバレット型は、屋外への設置が考えられます。目的は空き巣などの防犯対策。バレット型やボックス型は、その形状からも犯人に威圧感を与える効果も期待できるため、おすすめの形状です。
屋外設置する際は
・防水/防塵規格に対応したモデル
・夜間の犯行に備えた暗所対応モデル
を選ぶなど、必要な機能と合わせて検討、選択すると良いでしょう。また、ドーム型はボックス型やバレト型に比べて、威圧感が低いため、室内や玄関先、マンションのロビーなどへの設置が考えられます。
もちろんドーム型にも、防水モデルはありますが、玄関や室内、ロビーなどでは、広範囲で確認できることも望ましいので、任意で角度調整が可能なパン・チルト機能の付いたモデルを選ぶのも1つです。
防犯カメラを形状で選ぶときは、必要機能も合わせて検討してみましょう。
機能
防犯カメラには、さまざまな機能がついています。
屋外に設置するなら・・・
・防水
・録音
・暗所対応
・人感センサー
上記機能のあるタイプを選択した方が良いでしょう。
家族の見守りや玄関先の確認なら・・・
・遠隔操作
・スマホ連携
・会話機能
・スピーカー内蔵
このような機能があると使い勝手良いと思われます。
防犯カメラを機能で選ぶときも、設置目的に合った機能がついているか、確認してから選ぶようにしましょう。
電源タイプ
防犯カメラへの電源供給は様々方法があります。
などが代表的な電源の供給方法となります。
コンセントにより電源を供給するタイプの場合、設置場所によりは電源が取れなかったり、設置が困難になる可能性があります。設置場所で電源が取れるかしっかり確認してから購入するようにしましょう。
PoEは、LANケーブルのみで給電できる技術で、配線もシンプルかつ、コンセントの設置工事も不要。電力供給の供給が困難な場合は、PoEも検討してみると良いでしょう。
また、ソーラータイプなら太陽光で充電可能で、電源工事の必要なく設置することが出来ます。ただし、太陽光が当たる場所への設置は必須となりますので、太陽光の当たり具合も事前に確認しておきましょう。
接続方法
防犯カメラの接続方法は、有線接続と無線接続の二つのタイプがあります。
有線接続
有線接続は安定性に優れていることが特徴です。しかし、録画装置からカメラまで配線をする必要があり、配線が困難な場所には設置ができないことや、設置にかかるコストが多くなります。
無線接続
Wi-Fiや無線でカメラと録画装置を接続するタイプは配線の必要がないため、手軽に設置できる点がメリットとなります。しかし、無線接続は環境に左右されるため、有線接続と比較すると安定性の面で不安があります。
ワイヤレスカメラについてはこちらでも説明していますので、合わせてご覧ください。
画質
防犯カメラの画質は、数十万画素から数百万画素と、色々な画質のカメラが存在します。
画質にこだわる場合、高い画素数の防犯カメラを選ぶのも良いですが、私の経験上、屋外防犯カメラなら200万画素前後あれば、十分な性能といえます。
それ以上に高画質なカメラもありますが、目的が、犯罪抑止や有事の際の証拠映像などの場合には必要十分な画質となります。
画角・撮影範囲
防犯カメラによって画角、撮影範囲が異なってきます。
そもそも画角とは、レンズに写る範囲の両端を結んだ角度を指しますが、この画角が狭いと、比例して定点での撮影範囲も狭くなります。
また、画角は焦点距離との関係で決まり、焦点距離が短くなればなるほど、画角は広くなります。
具体的にどの角度があれば良いかは、設置場所や目的で変わってくるため、一概に正解はありませんが、少なくとも水平画角60°以上のタイプを選択したいところです。水平画角100°以上のタイプや、180°のタイプもあります。
この辺りは、実際に設置してから、”写したいしたい場所が写せない”といったことにならないように、選ぶ際は画角もしっかり確認するようにしましょう。
設置場所
防犯カメラを選ぶ際は、設置場所によっても変わります。
例えば、玄関や店内なら、小型モデルやドーム型モデルなど。カーポートやお店の駐車場なら、防水規格で暗所対応のものなど。
また、防犯カメラが犯人によって壊されるリスクを考慮した、衝撃に耐えうる強度を持った防犯カメラも良いです。
設置場所で選ぶポイントも変わってくるので、設置場所に有効なタイプを選ぶようにしましょう。
設置数で選ぶ
監視箇所が複数存在するなど、防犯カメラ1台で足りない場合は、複数台設置することになります。その際は、「数台セット」などセット販売しているモデルを検討すると良いでしょう。
1台ずつ購入するより、リーズナブルですし、セット製品は接続も楽なものが多いので、数種類を設置するより簡単です。
パン・チルトモデルも、任意の方向が確認可能なので、検討材料になるかもしれませんが、注意です。
パン・チルトモデルの注意点
パン・チルトモデルには、「任意の方向を監視している間、他の箇所は監視できない」デメリットがあります。マンションのロビーや、玄関先の監視では良くても、店舗など複数の重要箇所を同時に監視したい場合は向いていません。
なので複数監視が必要な場合はパン・チルトモデルより、箇所ごとにきちんと設置する方が良いでしょう。
メーカー・ブランド
有名なメーカー品を選ぶのも、選択肢の1つです。品質、耐久性や保証などはしっかりとしています。
家庭用カメラでの有名どころは・・・
・パナソニック
【 Panasonic 公式サイト 】
・マスプロ電工
【 マスプロ電工 公式サイト 】
・WTW塚本無線
【 塚本無線 公式サイト 】
・I・Oデータ機器
【 I・Oデータ機器 公式サイト 】
などが、あります。
価格・値段・費用
防犯カメラの様々な価格帯のカメラが存在します。安ければ悪く、高ければ良いというわけでなないので、自分の設置場所や目的に合った、カメラのタイプや機能がついているかしっかりと確認してから、選定するようにしましょう。
例えば、防塵・防水機能や耐衝撃機能など、あらゆるフル機能を満載した防犯カメラを選ぶのが間違いないかも知れませんが、設置目的が室内監視や見守りだった場合、防水機能までは必要ないといったこともあるでしょう。
防犯カメラは犯罪の抑止や、ご家族の見守りにとても有効なものです。コスパよく導入できるようにしっかりと検討してみましょう。
録画方法
防犯カメラの代表的な録画方法は下記となります。
それぞれメリット・デメリットがありますので、簡単に説明します。
SDカードでの録画がよく使われている傾向にあります。SDカード自体が安価に購入でき、適切な容量を選定することで自分の希望に合った録画日数を確保することが可能となります。一方、SDカードが故障した場合、録画映像が喪失する可能性もあります。
一方、クラウド方式は、インターネット上のクラウドに保存する方式で、SDカードやHDDなど物理的な記録デバイスを準備しる必要がなく、故障などでの記録喪失のリスクがないなどの特徴があります。使用にはネット環境が必須となります。また、適切にパスワードを管理しないと、映像が流出するリスクがあることも考慮しておく必要があります。
また、「SDカードとクラウド」や「SDカードとNAS」など、複数の録画方式に対応している防犯カメラも存在するので、用途に合わせて選ぶようにしましょう。
見た目
防犯カメラは設置するだけで、相手に威圧感を与えることができ、犯罪の抑止にとても効果的です。
一方、防犯カメラを目立たせたくないといこ方もいることでしょう。そうといった場合は、ドーム型や小型、超小型などの防犯カメラを検討してみると良いでしょう。
また、人に監視カメラの存在を悟られたくない場合は、超小型タイプをそっと設置しておくのも良いですね。充電器タイプやペン型など、種類も豊富なので検討してみましょう。
また、防犯カメラの設置は自分でできるのものと、設置が難しいもの様々です。設置を検討中の方は導入の際はしっかりとした知識と技術をもつ、安心できる専門業者に依頼することをおすすめします。
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